糖質制限とケトジェネシス

第14回 糖質制限でケトン体が産生される仕組み

今回のタイトルを説明するのに、宗田先生の著書「最強の油・MCTオイルで病気知らずの体になる!」に載っている図がわかりやすいので提示します。

ブドウ糖からエネルギーが作られる時は、解糖系でピルビン酸を経て、TCA回路でエネルギーになるのですが、糖質制限によってブドウ糖の供給が途絶えると、エネルギー回路が脂肪酸ーケトン体経路に変わります。

脂肪酸が肝臓に入ってくるとき、細胞質内ではアシルCoAになっており、エネルギー産生の場であるミトコンドリアに入ろうとします。

ところが、ミトコンドリアの膜をこのままでは通過できないので、触媒の働きをするカルニチンと結合して、ようやくミトコンドリア内に入ります。

さらに、体格の良いアシルCoAはβ酸化を受けてアセチルCoAになり、エネルギー産生に使われます。

脂肪酸のβ酸化で作られるアセチルCoAの多くはTCA回路に入りますが、糖質制限でブドウ糖が少ない状況では、β酸化が盛んになり大量のアセチルCoAが生じ、TCA回路で処理できなくなった余剰のアセチルCoAは肝臓でケトン体の合成に回されます。

そこから解き放たれたケトン体の一つであるβヒドロキシ酪酸は全身の細胞に到達します。そして、ミトコンドリア内でアセチルCoAに戻されTCAサイクルでエネルギーになるのです。

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