糖質制限とケトジェネシス

第51回 当院の糖質制限指導

当院の理念

当院の理念は、以下の通りです。

「これからの医療は薬に偏るのではなく医食同源と言う言葉があるように“食の見直し”を中心に据えるべきと考えております。それはまさに“糖質制限”でありそれによってつくられる“ケトン体質”であります。」

これを実践するために、

「当院では患者さんの嗜好やライフスタイルを十分尊重しつつも、改めるところはしっかり改めていただくよう納得してもらいながら治療を進めております。」

糖尿病をはじめとした、生活習慣病の患者さんの糖質制限指導

当院での糖質制限を中心とした食事指導にカロリー制限はありません。従って、カロリー計算もありません。

まず、最初に患者さんにやっていただくことは、夕食からご飯を抜くことです。「ご飯をやめておかずを増やしてください」と言います。

患者さんの中には、茶碗軽く一杯しか食べてないのにやめないといけないのかと抵抗される方もおられます。

私は、それに対して、たとえ茶碗軽く一杯でも、そこには角砂糖14個に相当する糖質が入っていることをお話しします。

それを聞いたほとんどの患者さんは顔をしかめます。

角砂糖14個なんて、とても食べられませんよね。

でも、ご飯って、味がないので、塩ぱいものに合うのですよ。

漬物やたらこがあればいくらでもご飯は食べられますよね。

そこで、患者さんは納得してくれます。

次に、患者さんがいらした時は、次のように話します。

夕食のご飯はやめてくださいと言いましたが、肉や魚、卵、チーズ、大豆といった良質なタンパク質や脂肪を十分摂り、さらには葉物野菜や海藻類、きのこ類からビタミン、ミネラル、食物繊維もしっかり摂ってくださいねと。

そして、3回目にいらした時に、患者さんが思う「おかず」について、明らかにしていきます。

患者さんにすれば、ご飯以外は全て「おかず」であり、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、カボチャなど穀類を使った料理や小麦やデンプンを基に作られた麺類や餃子やシュウマイ、マカロニ、天ぷらの衣、カレーやシチューのルー、中華料理のとろみ、ハンバーグやかまぼこ、ソーセージなどのつなぎ、そして砂糖やみりんの入った佃煮や煮ものなども全て「おかず」と認識しています。

実は、こういった食材は、ご飯と同じように、高糖質であり、夕食のメニューに入れてはいけないことをお話しします。

そして、再度、肉や魚、卵、チーズ、大豆といった良質なタンパク質や脂肪を十分摂り、さらには葉物野菜や海藻類、きのこ類からビタミン、ミネラル、食物繊維もしっかり摂ってくださいねと。

患者さんの多くは肉やバターは多く摂ってはいけない。卵、マヨネーズもダメ。でも、果物は体に良いから、多く摂るべきだ。野菜は摂らないといけないが、多くは摂れないので野菜ジュースで代用している。そのように考えております。

私は、これらに対して、全く真逆のことをお話しします。

肉は大いに食べてください。

マーガリンはダメですがバターはOKです。

卵は良質なたんぱく質を含みますから大いに摂ってください。コレステロールが高い方には、かつては控えるように言われておりましたが、アメリカでも日本でも2015年、制限が撤廃されております。

野菜サラダにはおおいにマヨネーズを使ってください。大さじ2杯でも糖質1gもありません。下手なドレッシングより上等です。

果物は確かに、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルなど、体に必要なものが多く含まれておりますが、その摂り過ぎは、糖質の過剰摂取であり、果糖の過剰摂取になります。果糖の過剰摂取は脂肪肝を招き、体内にAGEsを多く作り、臓器障害をもたらします。

野菜ジュースには、本来摂るべき食物繊維が抜け落ちていますし、甘味を付けるため果汁が入っており、一缶あたり15g程度の糖質が入っております。

夕食からご飯を抜くだけでは十分でなければ、あるいは、糖質制限食に対してさらに興味を持たれた方に、

以下の通り、糖質制限指導を進めていきます。

1.糖質の多い物を認識してもらう。

2.患者さんの嗜好品(食べ物、飲み物)をチェクする。

3.1日の糖質摂取量をチェックする。(スマホ、パソコン活用)

4.1日糖質摂取量を決めて実践する。

次回からのブログで具体的に1から4をご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

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